2012年07月21日

フレーミング続編 1F床〜壁

暑かったり・寒かったり 不思議な夏。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

前回 フレーミング工事 床 施工途中までお伝えしました。
その“続編”です。

床根太完成A.JPG
【床根太完成】
 床根太サイズ 2×6を使用しております。

床断熱材.JPG
【床断熱材】
 高気密タイプの床断熱材です。
 ※弊社標準仕様製品とは異なります。

床合板張り.JPG
【床合板張り】
15mmのラーチベニヤを張ります。

床工事はこれにて終了です!!手(チョキ)

続きまして壁工事…

壁組A.JPG

壁.JPG
【壁組】
 壁は床に置き、組終わったら人力で建てます。
 建てた後、『直角・水平』を確認します。

壁 内部.JPG
【壁内部】
 2×4住宅の壁内部です。

壁A.JPG
【スタッド】
 204柱(2×4材の略)を455mmピッチで立てていきます。

壁合板.JPG
【壁合板】
外壁に壁合板を張る事で 在来工法等で言う『筋交い』の役目を果たし、
合板方向への揺れに耐えます。
この工法を4面の壁に施す事で4方向への揺れに対応します。
また、窓の上には横材(マグサと呼ばれます)を入れ開口補強としています。
※マグサはカーテンレールなどの木下地にも有効です。

この工程を2F建てなら2度、3F建てなら3度行い、
間取り・窓配置に合わせて床組を挟んで組み上げていきます。
これが2×4『枠組工法』の壁です。

1床 断面.JPG
【床断面】

基礎パッキン.JPG
【基礎パッキン】
基礎の立ち上がりと土台の間に入っている黒いモノが『基礎パッキン』と呼ばれ、
土台の腐食を防ぎます。
基礎パッキンは土台の腐食を防ぐ他に通気穴が空いており、基礎の通気をとる役目があります。
※用途に合わせて気密基礎パッキン(通気穴が空いていないモノ)もあります。

2×4の2とか4と言うのはインチです。
ただ、元材がインチなだけであって、製材をされて
2=38mm
4=89mm の材料になります。
他には
 2×6(140mm)※1階床根太・マグサに使用
 2×8(184mm)※マグサ等に使用
 2×10(235mm)※2階床根太・マグサに使用
 2×12(286mm)
 4×4(89×89mm)※土台・大引きに使用しています

勿論、木材幅が大きければ大きい程 一定方向からの耐力も強くなります。
様々な大きさの木材があるから 様々な設計に対応出来るんですね!!

さて、次回は2F床・壁となります。

躯体工事(フレーミング工事)が終わったらいよいよ夢膨らむ内装工事です!!

〜お知らせ〜
本来、お客様のご自宅施工ですと何の権限も無いので不可能な事なのですが、
本物件は私の自宅と言う事もあり、『いつでも・誰でも内覧可能』と致しました。
事前に御連絡だけ頂ければ対応させて頂きますので、宜しく御願いします。
貴重な建設中の状況を見ていただけると思います。
posted by masa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | フレーミング工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月13日

フレーミング工事

7月13日(金) 晴れ時々曇。
そろそろ梅雨明けても良かろうとも思ってしまう程の毎日ですが
皆様、いかがおすごしでしょうか?

当ブログも予想を大きく大きく上回る閲覧数となりました。
いつも閲覧して頂きありがとうございます。m(_ _)m

〜基礎工事も無事終わり 次工程“フレーミング工事”の着手です。〜

我が家は2×4工法です。
木造建築に多く用いられるのが“在来工法”と“2×4工法”があります。
在来工法の場合、基本重機を用い大工さんが大勢集まりほぼ一日で棟が上がりますので
《上棟》や《棟上げ》と言います。
2×4工法の場合、基本現場加工の手組です。
《建て方(タテカタ》や《フレーミング》と言います。

ちなみに、在来工法と2×4工法はどちらが地震に強いの?と良く聞かれますが、
私はどちらも同等に強いと答えます。
※後日『東日本大震災』被災地(宮城県気仙沼)にボランティア参加した際の
 お話をさせて頂こうと思います。

基礎工事終了後…

足場全景.jpg
【足場架け】
フレーミング工事着手です。

躯体工事.jpg

躯体工事着手.jpg
【床根太】

床用断熱材.jpg
【断熱材 材料】
建物を支える土台を敷き、その上に床根太(ユカネダ)施工し、
その床根太の間に断熱材を施工します。


土台は基本、基礎の立ち上がり部分に乗りますが、
立ち上がり外に施工する場合は

土台鋼製束.jpg
【鋼製束】
を使用します。
鋼製束(コウセイヅカ)と言う位なので勿論、鋼製で出来ています。
建物完成後に建物の収縮等により床鳴りが発生する場合があります。
そんな時の為に高さの調整ができる様になっています。
※調整する時は、床下点検口(兼収納庫)から床下に入り調整します。

余談ですが、べた基礎の床下は温度が定温なので非常食等の備蓄には適していると
個人的に思います。
もっと余談になりますが、床下に入ると暗くほふく前進の様な状態での移動となり、
稀に『パニック症候群』を引き起こす場合がプロでも有るようです。
むやみに床下へ入るのはお勧め出来ません。
一方的に床下の話をしておいてなんなんだ!?とか言わないで下さい(笑)

関係ない話も混じりますが、今後ともご閲覧御願い致します。m(_ _)m
posted by masa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | フレーミング工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月06日

基礎工事続編

7月6日 くもり時々雨

このところ梅雨らしくない天候が続いております。皆様いかがお過ごしでしょうか?
本日の工程は 基礎工事立ち上がりコンクリートの打設でした。

ちょっと長くなりますが、基礎(RC工法)に付いて説明をしたいと思います。

ほとんどの基礎工事には鉄筋+コンクリートを用います。
建築用語でRC(鉄筋コンクリートの略)と言い マンションなどの構造で表されている事もあります。
また、SRC(鉄骨鉄筋コンクリートの略)と言う構造も存在します。
SRCは基本大型建築物(マンションなど)で用いられます。

基礎は何故 RCなのか?
鉄筋は熱に弱い。
ですが、コンクリートは熱に強く・鉄筋の錆も防ぎ・鉄筋の座屈も防止する反面、
鉄筋は 引張力(引っ張られる力)に優れていて、コンクリートの弱点を補う。
鉄筋コンクリートは、「鉄筋」と「コンクリート」を組み合わせる事で
それぞれの欠点を補っているのです。

配筋写真です。
【ベース配筋】
ベース配筋.JPG

【立ち上がり配筋】
立ち上がり配筋.JPG

【外周部立ち上がり配筋】
外周部 立ち上がり配筋.JPG

【人通口配筋】
人通口配筋.JPG

【配筋かぶり写真】
配筋かぶり写真.JPG

当建物ベース筋はD13@200と言う鉄筋の組み方を採用しました。(一般的な配筋です)
これが『3階建ての建物』や 現在多く採用されている『耐震等級3』なら
D13@150やD13@100など鉄筋が太く、ピッチが細かいほど強固な基礎になると考えられます。
「D」と言うのは鉄筋の太さを表し
「@」はピッチを表しています。(200mm置きに鉄筋を配置します)

配筋検査合格後
   ↓
【ベースコン打設】
ベースコン打設.JPG
   ↓(翌日)
【立ち上がり枠組】
立ち上がり枠組完了.jpg
   ↓
【立ち上がりコン打設】
立ち上がりコン打設.jpg

この様な流れになります。

【圧送車写真】
圧送車.JPG

コンクリートの圧送を行う車両です。(ポンプ車とも言います)
後ろの口にコンクリートを流し入れ、ホースからコンクリートを送り出します。
もっとサイズの大きな車両もあり、大きければ大きい程 最大圧力が強く、
ホースを延長する事で高層マンションなどのコンクリート圧送に用いられます。

次の工程は 基礎の立ち上がり枠バラシです。
posted by masa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 基礎工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする