2012年10月04日

『芯』と『面』

先日の内容で『芯〜芯』について一切の説明がありませんでしたので簡単に説明します。

建築に携わる方の殆どが『cm』ではなく『mm』を用います。
なぜか??

それはmm単位の仕事をしているからです。

建築では 『芯(シン』と『面(ツラ』があります。
主に設計図面などでこの表記を用います。

芯.jpg
 
面.jpg

芯とは文字通り 材料幅の中心部分
面とは材料の側面にあたります。

『芯〜芯』1mの廊下とは…廊下の壁芯から反対側の壁芯までが1mの廊下と言うことです。

設計の段階で特に希望が無い場合、設計士さんの大半は廊下の幅を芯〜芯910mmで設計します。
(※建物が910ピッチで設計される場合。)
それは 間くずれを極力なくすためだったり、限りある建物の中で廊下に面積を取るよりは
部屋等に面積を取った方が有効だからです。

しかし、今回、我が自宅では1mの廊下を設計して頂きました。

当家の工法は2×4工法、
2×4工法の壁厚は
2×4材 89mm+石膏ボード厚12.5mm×2(両面)の合計114mmの壁になります。
よって114mm壁の芯=114mm÷2=57mmが芯となります。
我が家のように芯〜芯で1mとった場合、壁の内側〜内側で
1000mm−57×2=886mmの有効が取れます。

因みに
通常の芯〜芯910mmの廊下の場合、壁の厚みは同じなので
910mm−57mm×2=796mmの有効となります。

要は、通常設計より我が家は廊下が9cm広い、言うことです。
我が家のコンセプト『共用部=廊下を広く使いたい』と言うブレない思いを実現するべく
この設計をして頂きました。
勿論、廊下を広くした分、隣り合わせた洋室が狭くなるというデメリットは承知の上で、です。
しかし!
わずか9cmでも廊下がどれだけ広く感じるかは見に来て頂ければ分かります(^。^)


最後になりましたが 結局何が言いたいか?と言うと
設計次第で住み易くも 住み難くもなります。

100%希望に沿うのは様々な条件が有る中では難しいと思いますが、
絶対に譲れない部分・こだわりたい部分はしっかり的確に、
設計士さんに意見をぶつけてみて下さい!!

設計士・監督さんが最大限の努力をしてくれます。

私の勤めている会社はそう言う会社です。



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